わがはいは猫である、サムである

昨日は大雪だった。今日も降ることになっているそうだ。サムは、二度脱走したことがある。家から走り出て、雪のないところにそって家の縁を少しいったところで雪に阻まれて戻って来た。パニックになったらしく、わたしの側を鳴きながら駆け抜けて雪の中で途方にくれたので、すかさず抱き上げた。

次の脱走では、懲りたらしく、反対方向に走っていった。家の縁にそって切れたところで除雪した場所で途方にくれていたので、すぐに抱き上げた。

雪があったから良かったが、雪がなかったら、どこにでも行ってしまうだろう。あぶない、あぶない。

猫は雪には弱いことになっていて、雪の中で喜んで散歩しているのは犬だけだ。サムだけ雪の中で死にそうになっていたのを拾われたせいか、雪を見ると外に出てみたくなるらしい。

そうなのに、雪には二の足を踏むのも確かである。昔の写真だけど、仲良くおさまっているのを見つけた。こうしてみると、だいたい向かって右がサムで左はダンと決まっているようでもある。

過去世からこうしてきたのかもしれないね。猫は、遠い過去世からの記憶を背負って現世にやってきた。

我が輩はサムである。