著作権の条項に怯えるわたしは、何でも写真に撮って撮ったものを載せる、という技を思いつきました。『ふしぎのくにのアリス』という絵本で、しかけ絵本になっているものです。
しかけ絵本って、なに?
中、見てみる? ジョン・テニエルという人のオリジナルの挿絵を使ったえほんです。
お、豪華なしかけだ!
アリスをアップしろ、って。はいはい。
ハートの女王様が出てくるトランプの世界に紛れ込んで、最後は、トランプが舞い上がってアリスめがけて襲いかかるシーンです。
空想の世界を描いた児童文学の傑作となっています。で、その次のシーンでは、アリスは木陰でお昼寝をしていて、お姉さんに起こされて終わる、という結末になっています。
哲学の題材としても人気のアリスは、ナンセンスなことば遊びの世界と深淵な哲学の世界のコラボになって、人々を魅了しているのです。
ん、そうなんだけどそうなんだけど、なぜか、ビミョーに敷居が高かったりする世界でもあるのです。敷居の高さは、プライドの高さに通じているかもしれません。
女王様は「このこのくびをきっておしまい」と叫びました。アリスは「何を言ってもへいきよ、たかがトランプじゃないの」と言います。そしたら、トランプが舞い上がってアリスめがけてふってくるのです。そして、お姉さんに起こされて気持のよい昼寝中であったことに気づくアリスなのでした。
ここで気づくことがあります。このアリスのお話は、哲学の仕組みと同じ構造なのです。
「哲学は命に関わらない」というところ、です、つまりは、現実ではなくアリスの夢の世界のお話なのです。
前から思ってたことだけど、夢や幻であっても、仏教・ヒンドゥー教だと苦のいたみがともなうのです。
アリスじゃなく、インドではアルジュナが登場します。
襲うのはトランプの女王ではなく、親族が放つ矢なのです。たとえ自分たちが正当であっても、正義であっても、自分の親族の死、あるいは、自分の死が目の前にあるのです。戦いは現実なのです。まじ、イタく苦しい行いになるのです。
アリスの国を論ずる哲学は、形而上の世界を語ります。
一方、
アルジュナがいるクル・クシェートラはどんなに荒唐無稽でもその苦しみだけは現実なのです。。老いと死からはのがれられない。。なんてこったい。
こうして、ヒンドゥー教や仏教の世界はどんなに短い人生でも長いローカ(=世間)と言われるのです。
ダジャレてしまいました。。ごめんなさい。
語られるのは、輪廻世界のお話。。ローカのお話。
コメント
昔の月刊サンガのコラムのようなノリで良いです。
めんどくさい話、話をめんどうにするページが多い中で一服の清涼剤でした(笑)
カエルさまやぁ。。清涼剤って言われたら何も言えなくなっちゃうけど、最近、著作権がうるさいので、自分の撮った写真ならいいかな、ってことで、見繕って出してます。
それでいいんだ、って言われた気分ですぅ。