『マニカナ』

 『マニカナ』とは、およそ十七世紀の頃にインドで著された新論理学派の綱要書である。 十三世紀に、ガンゲーシャによって『真理の如意珠(タットヴァ・チンターマニ)』が著されると、論理学派として存在してきたニヤーヤ学派は、この書を根本教典とするナヴィヤ・ニヤーヤ学派(新論理学派)へと生まれ変わった。
 『タットヴァ・チンターマニ』は、簡潔に『チンターマニ』あるいは『マニ』と呼ばれてきた。この書の簡潔な綱要書が『マニカナ』である。「マニ」は「チンターマニ」の「マニ(宝石)」であるが、「カナ」は「小粒」「こごめ」などの意味である。名前の通り、膨大な『チンターマニ』の要点をまとめた書として知られている。

 ***

 本書の和訳を手がけたのは、宮元啓一、石飛道子である。
これによって、当時はまだあまり研究が進んでいなかったナヴィヤ・ニヤーヤ学派の綱要書が、曲がりなりにも世に出ることになった。

・ 宮元啓一・石飛道子『インド新論理学派の知識論 ―『マニカナ』の和訳と註解―』、山喜房仏書林、1998年

 ただ、出版事情やその他の制約のため、サンスクリット語の索引をつけることができなかったので、索引部分を新たにまとめて、当時はまだ珍しかったのであるが、インターネット上に「ホームページ」を公開することにした。
 この目的のために、インターネットサイト「マニカナ」は創設され、今日まで続いている。
が、しかし、本来の目的はその後すぐに忘れ去られ、研究者石飛の関心が仏教に移ったため、今では仏教サイトとして存在している

 ◆ 『インド新論理学派の知識論』索引


 ◆ 『インド新論理学派の知識論』正誤表

宮元啓一・石飛道子『インド新論理学の知識論 『マニカナ』の和訳と註解』(山喜房佛書林、1998年11月20日発行)の索引と正誤表である。
 ◆ Manikana原典索引

原典Manikana,A Navya-Nyaya Manual,edited with English Translation and Notes by E.R.Sreekrishna Sarma,Forward by H.H.Ramavarma of Cochin,The Adyar Library Series Vol.88,Madras:The Adyar Library and Research Centre,1960



マニカナ・ホームページ