石飛道子
『古代インド論理学の研究 ―ブッダ・龍樹・ニヤーヤ学派―』

2023年6月29日
定価:本体9600円(税別)
ISBN978-4-907022-0C3015
起心書房

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【起心書房、新刊紹介】より
「実在論的立場」からインド論理学を確立したニヤーヤ学派に対し、
「空の論理」によって激しい論争を繰り広げた龍樹は、いかにして、
ゴータマ・ブッダの「争いなき立場(無諍処)」を実現したのか? 
本書は、永年「ブッダの論理」を探求してきた著者の研究成果を集成し、
古代インド論理学について新たな展望を開く、
ブッダ、龍樹、インド哲学に関心を持つ読者待望の一冊!

『古代インド論理学の研究 ―ブッダ・龍樹・ニヤーヤ学派―』【目次】 



はじめに

従来の研究の展望と本書の方法論


第1章 ゴータマ・ブッダ ――「一切」を語ることば――

  「空性」とは何か? ―― 『スッタニパータ』から『中論頌』へ ――y
  『スッタニパータ』第5章「彼岸道品」における「アジタ学人の問い」

第2章 ニヤーヤ学派 ―― インド論理学の確立 ――

  論理学書としての『ニヤーヤ・バーシャ』 

  ニヤーヤ学派の知覚論 ―― ヴァーツヤーヤナはどこまで見たのか ――
  ヴァーツヤーヤナの論理的立場 ―― 意味論的観点から ――
  論証された神
  ウッディヨータカラと命題論理学
  ウッディヨータカラと有神論批判

第3章 龍樹とニヤーヤ学派 ―― 『方便心論』の世界 ――

  龍樹とインド論理学の誕生
  『方便心論』の作者について
  仏教とニヤーヤ学派の論争をめぐって ―― 『方便心論』の謎の解明 ――
  インド論理学史における『方便心論』の反論理学
  ―― 論詰論法の論理形態 ―― 
  「六句論議」と「似因」をめぐる問題

第4章 龍樹著作の研究 ―― 論法の問題を中心に ――

  『大智度論』における四悉檀説
  『百論』と『大智度論』の関係
  『十二門論』における論法の用語をめぐって
  『十二門論』「観性門」の偈と『中論頌』第13章第3偈をめぐって

結論にかえて
―― 「四句分別」と「成立すべき者に等しいもの(sādhyasama)の論理的意義 ――

あとがき 
参考文献 



 

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