寒いね、懐で温めるもの

昨日も今日も寒い。電気やガスの値段が上がって、ケチっているけど、背に腹は変えられない。暖房なしでは、北海道ではやっていけないので、息子の部屋だけは暖かくしている。早く春にならないかな。

上の文章も、改行なしで詰め詰めだね。寒いとこうなる。文字もくっついていないと寒さでしばれるので、文字どおし肩寄せ合っているのです。そんなもんか?そんなもんだよ、世の中は。

寒いときには心の温まる話が必要だ。

あったかくなる定番は、白隠かな。「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山と原の白隠」と唱われたそうな。白隠は高僧として名高かった。あるとき、熱心な檀家の娘さんが赤ちゃんを産んで、白隠の子だと言ったからたまらない。怒った檀家の主人は、子を抱え「おまえの子だ」と言って白隠の下において帰ってしまった。白隠は、文句も言わずに子どもを懐に入れて、托鉢にまわった。世間は冷たく、氷のような視線を浴びせた。高僧の評判は地に落ちて深くもぐってしまうほど。う、さむぅ!

もらい乳をして歩く白隠に、とうとう娘は我慢できずに事情を話して赤ちゃんを返してもらった。

白隠の名声はもとにもどって、ますますいっそう輝いた。温まります、白隠さん。

では、この話で一番暖かかったのは誰でしょう。

答えは、わたしの思うところでは白隠だと思う。赤ちゃんが懐に入ってぬくぬくしてたんじゃないかな。懐には赤ちゃん。

あ、サム、どこいくの?膝の上でぬくぬくして暖かかったのに、ダンの声に呼ばれて行っちまったい!

コメント

  1. 赤い実 より:

    先生、こんにちは~。
    先週の水・木は、普段はそれほど寒くない私の地域も、震えあがる寒さでした。
    春が待ち遠しいですね。

    >答えは、わたしの思うところでは白隠だと思う。赤ちゃんが懐に入ってぬくぬくしてたんじゃないかな。懐には赤ちゃん。

    ああ!なるほど、そうなんだろうな、きっと。
    って思いました。

    濡れ衣を着せられたあげく赤ちゃんを育てないとならなくなって、普通の人なら冗談じゃないよ、となるところ、抱っこしてみたら可愛くて育てていこうと自然に感じたのかも。
    理屈や何かではなく、命への慈しみそのもの。
    もちろん、慈しんでいるなどという意識もなく、起きたことへの自然な行為で。

  2. 春間 則廣 より:

    >  高僧の評判は地に落ちて深くもぐってしまうほど。

      評判は地に落ちて 深くもぐり
        もぐら は 高僧の もぐる評判 に 浅く 接する
      浅ければ  寒い
      付加ければ ぬくい

        深き評判を 考察する 高想

    > う、さむぅ!

       ぬくぬくとしている

    そう いう や から は さむい

  3. Blume より:

    先生、本当にありがとうございました。

    そして、沢山のご迷惑をおかけしてすみませんでした。

    楽しかったです。

    どうぞ、お元気で。
    お幸せで。

    感謝を込めて。

    • mani より:

      Blumeさま おはよう!

      いつでも来て下さいね。
      自然体で書き込んで下さればOKなんですよ。