心にしみる原始仏典


『サンユッタ・ニカーヤ』12.21(PTS Text,Vol.2, pp.27−28)


十力



1 サーヴァッティに滞在していたときのことです。

2 比丘たちよ、十力をそなえ、如来は、四つの無所畏をそなえて、牛王の位にいると公言するのであります。会衆において獅子吼して、梵輪を転ずるのです。

以上が色である、以上が色の集起である、以上が色の滅である。
以上が受である、以上が受の集起である、以上が受の滅である。
以上が想である、以上が想の集起である、以上が想の滅である。
以上が行である、以上が行の集起である、以上が行の滅である。
以上が識である、以上が識の集起である、以上が識の滅である。

以上のように、
<これ>があるとき <これ>がある、
<これ>が生ずるから <これ>が生ずる
<これ>がないとき <これ>がない、
<これ>が滅するから <これ>が滅する

3 無明によって行がある、行によって識がある、… このように、この一切の苦の集まりの集起がある。

4 無明が残りなく離れ滅するから、行の滅がある。行の滅から、識の滅がある。… このように、この一切の苦の集まりの滅がある。

第1番目。




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